ラ・サール学園寮における
新型コロナウィルス感染症への対応について
寮教諭主任 畠中秀治
寮生の新型コロナウイルス陽性が確認された翌日には、保健所の職員が来寮してヒアリングが行われ、寮内を見て回ったり、濃厚接触者の割り出しが行われた。我々がまず行ったのは、寮にいた生徒達(中1、高1全員、他学年若干名)の接触をいかにして避けるかということだった。
感染が拡大しているかも分からない状況だったので、中学寮、高校寮ともに他室他階訪問を禁止し、人の往来をしないようにした。
普段の生活で密になりやすい食堂や浴室には入室制限を設け、食堂については一定方向を向いて、隣との間隔も確保し、いつもの3分の1以下の人数で食事を摂らせた。入室時の手指消毒や配膳、使用後のテーブルや椅子の消毒は、学園の先生方に毎回手伝いに来て頂き対応した。消毒についてはそれだけにとどまらず、階段の手すりや部屋やトイレのドアノブ、電話の受話器などあらゆるところを1日の中で何度もアルコール消毒していた。
入浴は細かく人数を割り振って15時半頃から21時頃までかけて入浴させた。また、寮生達が少しでも時間をつぶせるように、学級文庫や古本を貸し出したり、クロスワードや迷路等を配ったりもした。マスクやアルコール消毒液は全国的に品薄状態だったこともあり、事務室は手配するのに大変苦慮していたが、2~3日が過ぎるとジュースやお菓子、本やマスク等の寄付が届くようになり、本当にありがたかった。
また、学習で使うノートや筆記用具等は購買部の協力をもらい準備をした。
コンビニ等に外出ができなかったので、カップラーメンやお菓子等も学園に準備をしてもらい、臨時の販売コーナーを設けた。時間とともに少しずつ規制を緩和していったが、普段の寮生活とはほど遠く、常にソーシャルディスタンスを意識させ、マスク、手指消毒、大声を出さない等、言う側も言われる側も本当にストレスのかかる毎日だったと思う。
コロナ陽性がわかってから、委託業者である警備会社が2週間、寮に入らなかったので、寮教諭が交代で警備室に宿泊した。このようなことも含め、寮教諭は通常の夜勤務だけではなく、日勤にも多くの職員を配置して対応した。また、食堂や事務室も通常の時間を大幅に延長したり調整して勤務した。
現在に至っても、新型コロナウイルスの猛威は治まることなく日常生活に影響を与えている。寮生が体調を崩した際、病院によっては事前に問診票を記入して、保険証と一緒にファックスをしておき、病院からの来院指示を待つところもある。
このように、今までのようにはいかないことも多い中、時間が経つにつれて、四月の記憶が薄れていっているのではと懸念している。このような時でも、寮生たちが楽しく過ごせるように、私たち職員も全力でサポートしていきたいと思っている。併せて、感染リスクが高い集団生活だからこそ、一人一人が高い意識を持って、これからも感染防止に努めていかなくてはいけないとも思う。
感染が拡大しているかも分からない状況だったので、中学寮、高校寮ともに他室他階訪問を禁止し、人の往来をしないようにした。
普段の生活で密になりやすい食堂や浴室には入室制限を設け、食堂については一定方向を向いて、隣との間隔も確保し、いつもの3分の1以下の人数で食事を摂らせた。入室時の手指消毒や配膳、使用後のテーブルや椅子の消毒は、学園の先生方に毎回手伝いに来て頂き対応した。消毒についてはそれだけにとどまらず、階段の手すりや部屋やトイレのドアノブ、電話の受話器などあらゆるところを1日の中で何度もアルコール消毒していた。
入浴は細かく人数を割り振って15時半頃から21時頃までかけて入浴させた。また、寮生達が少しでも時間をつぶせるように、学級文庫や古本を貸し出したり、クロスワードや迷路等を配ったりもした。マスクやアルコール消毒液は全国的に品薄状態だったこともあり、事務室は手配するのに大変苦慮していたが、2~3日が過ぎるとジュースやお菓子、本やマスク等の寄付が届くようになり、本当にありがたかった。
また、学習で使うノートや筆記用具等は購買部の協力をもらい準備をした。
コンビニ等に外出ができなかったので、カップラーメンやお菓子等も学園に準備をしてもらい、臨時の販売コーナーを設けた。時間とともに少しずつ規制を緩和していったが、普段の寮生活とはほど遠く、常にソーシャルディスタンスを意識させ、マスク、手指消毒、大声を出さない等、言う側も言われる側も本当にストレスのかかる毎日だったと思う。
コロナ陽性がわかってから、委託業者である警備会社が2週間、寮に入らなかったので、寮教諭が交代で警備室に宿泊した。このようなことも含め、寮教諭は通常の夜勤務だけではなく、日勤にも多くの職員を配置して対応した。また、食堂や事務室も通常の時間を大幅に延長したり調整して勤務した。
現在に至っても、新型コロナウイルスの猛威は治まることなく日常生活に影響を与えている。寮生が体調を崩した際、病院によっては事前に問診票を記入して、保険証と一緒にファックスをしておき、病院からの来院指示を待つところもある。
このように、今までのようにはいかないことも多い中、時間が経つにつれて、四月の記憶が薄れていっているのではと懸念している。このような時でも、寮生たちが楽しく過ごせるように、私たち職員も全力でサポートしていきたいと思っている。併せて、感染リスクが高い集団生活だからこそ、一人一人が高い意識を持って、これからも感染防止に努めていかなくてはいけないとも思う。

