2021年2月刊行の小松原Vol.44『学校近況』より
昨年のラ・サール学園は4月の始業式直後に新型コロナウイルスの感染者が生徒に1名発生したことから始まりました。
幸いにして対応が早く適切で、早い終息を迎えたがその影響は夏休みの頃まで続いていた。その時の対応と実情を宮崎利広教頭に詳しく記して頂いたのでその全文を掲載しました。是非ご一読頂きたい。
又、600余名の寮生の対応も寮教諭から報告を頂いているので掲載してあります。
又、「寮通信」は縮刷版で読み難いですが、教職員の皆様やOBの皆様又海外のラ・サール会から暖かな声が寄せられ寮生の皆さんの励みになったことと思われます。
2020年4月ラ・サールの生徒がコロナに感染したという情報が流れた。鹿児島市における初めての陽性者ということで、マスコミで大きく取り上げられた。当時、コロナに関する知識や情報が乏しく、恐怖を煽る報道も多い中、近隣住民はじめその風当たりは相当強かったようである。誹謗中傷や心無い罵声も浴びせられたとも聞いている。第一線でそのご対応にあたられた宮崎教頭の手記をご覧頂きたい。学園関係者の大変なご苦労が手に取るように分かる。
1つ嬉しい事として、「(生徒間において)最初から感染者を非難するような発言等一言も聞かれず、流石ラ・サール学園であるとお褒めの言葉を鹿児島市保健所担当医師より頂戴した。ファミリースピリットは健在だったと誇らしく感じている」と手記にある。
これからも続くコロナ禍において、どういう教育或いは学校行事・寮生活を進めていくか、教職員全員で悩みながらも、様々な取組を模索されているようである。無観客での体育祭開催(LIVE配信)、リモートでの三者面談、Web配信による学校・寮生活案内など。コロナによる生活行動様式が変わったことで、学園を取り巻く環境も大きく変化しつつあるようだ。